公開日:2026年10月21日 執筆:mirAI assist 申請チーム

蓄電池の運用会社(アグリゲーター)の提案は、同じ6つの質問で並べて比べる

同じ蓄電池でも、運用会社(アグリゲーター)によって収入が変わります。複数の提案を同じ基準で比べるための6つの質問と、試算を読むときの注意点をまとめます。

この記事の要点

  • 収益は「どの市場で、いつ、どう運用するか」で変わります。複数の収益機会を組み合わせるサービスも出てきました。
  • 見落としやすい論点は「充電側でも調整に協力して報酬を狙うか(ネガワット)」と「落札できる確率(約定率)」です。入札は落ちなければ収入になりません。
  • 発表資料の「最大+7,500万円の差額」のような数字は、特定エリア・特定期間の平均を年換算した独自試算です。前提を確認せずに比べないでください。

なぜ同じ質問で比べるのか

運用会社(アグリゲーター=蓄電池を預かって市場で売り買いする運用代行会社)の提案書は、会社ごとに前提も見せ方も違います。2026年10月20日に発表された株式会社グローアップの「かせぐり」を一例に、提案を同じ土俵で比べるための質問を整理しました。特定のサービスを推奨するものではありません。

運用会社に聞く6つの質問

質問確認する理由
どの市場に出すか需給調整市場、容量市場、JEPXなど、市場ごとに収入の性質が違う
試算の前提(エリア・期間・設備規模・比較相手)短期間の平均を年換算した数字は、季節や制度変更で大きくぶれる
充電側(ネガワット)に対応するか放電だけでなく充電でも報酬を狙えるかで収益機会が変わる
落札できる確率をどう上げるか入札は落ちなければ収入にならない。約定率の実績と工夫を聞く
手数料の形と、試算が手数料を引く前か後か売上の何%か、固定費か。試算が手取りベースかを確認する
実際の運用実績があるかシミュレーションだけでなく、稼働中の蓄電所の実績を確認する

試算の数字を読むときの注意

例に挙げた発表の「年間収益ベースで最大+7,500万円の差額」は、中部エリアの2026年4〜8月の5か月平均を年換算し、一次調整力の放電(ポジワット)入札だけの運用と比べた同社の独自試算です。設備の規模は記事に書かれておらず、同社も将来の収益を保証するものではないと明記しています。

mirAI assistの対応

系統連系申請と並行して、運用会社の提案の比較表づくりをお手伝いしています(時間制プラン・1時間3,300円)。申請の段階から運用を見据えておくと、連系後の立ち上がりが早くなります。

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