蓄電所の収入は「市場運用」で決まる。富士経済の市場予測と、連系済み・申込み量の最新数値
系統用蓄電池(蓄電所)の直近の動きから、事業計画に関わる3点を整理します。JEPXでの市場運用の事例、富士経済による2026年の市場予測、国の資料にある連系済み容量と申込み量の数値です。

この記事の要点
- 蓄電所の収入は、電力網につないだ後の「市場運用」で決まります。福知山市の蓄電所(1,999kW・8,146kWh)では、アグリゲーターがJEPX(日本卸電力取引所)で取引します。
- 富士経済は、日本の系統用蓄電池の市場を2026年に前年比189.4%(915億円)と予測しています。
- 高圧以上の連系済みは1年で約5倍(2026年6月末で約128万kW)。一方、契約申込み約4,100万kW、接続検討約2億1,100万kWは、2040年度の導入見通しを大きく超えています。
1. 収入は「つないだ後の運用」で決まる
京都府福知山市の蓄電所(1,999kW・8,146kWh)では、グループのアグリゲーター(複数の蓄電所の運用をまとめて引き受け、電力の市場で売り買いする事業者)が、Tensor Energy社のシステムを使ってJEPXで取引します(Tensor Energy社の発表)。国の資料では、現在の運用の中心は需給調整市場とされています。どの市場で、いつ、どう運用するかで収入が変わるため、申請の段階から運用会社の選定を並行して進めるのが実務的です。
2. 富士経済の市場予測
富士経済は、日本の系統用蓄電池の市場を2026年に前年比189.4%(915億円)と予測しています。この金額は蓄電池(電池そのもの)の市場で、蓄電システム全体ではありません。世界は135.0%(2兆1,119億円)です。
3. 連系済みは約5倍、申込みは見通しを超えている
| 区分(高圧以上・2026年6月末) | 容量 |
|---|---|
| 連系済み | 約128万kW(1年で約5倍) |
| 契約申込み | 約4,100万kW |
| 接続検討 | 約2億1,100万kW |
| 2040年度の導入見通し(外部機関の試算) | 280万〜1,000万kW |
国の資料は「全てが系統連系に至るわけではない」と注記しています。
申込みが見通しを大きく超えていることは、接続検討の件数上限や土地書類の提出義務といった制度変更の背景になっています。申込みの前に用地と事業計画を固めることが、これまで以上に重要です。
mirAI assistの対応
蓄電所の接続検討・契約申込みを、単線結線図などの図面作成込みで代行します。高圧の接続検討は11万円〜、低圧の申請は5.5万円〜(税込)です。
出典

