低圧蓄電所の系統連系申請。必要書類と流れを実務担当者が解説(2026年版)
低圧(50kW未満)の系統用蓄電池は接続検討がなく、契約申込みから始まります。発電側・需要側の両方の申込み、単線結線図や特別措置確認書などの必要書類、受付から連系までの流れ、差し戻しを減らすコツをまとめました。

この記事の要点
- 低圧蓄電所は接続検討がなく、契約申込みから始まります。2026年6月1日からは発電側と需要側の両方の申込みが揃って受付です。
- 必要書類の中心は、申込書、単線結線図、配置図(引込付近図)、蓄電池・PCSの仕様書、蓄電池設備の特別措置に関する確認書です。
- 低圧の申込みは各社の「電気工事店向け」の申込みシステムから行う形になっているため、工事店の選定と図面の準備を先に済ませると早く進みます。
申請の流れ
- 1
1. 事前の確認
土地の登記、供給方式(単相・三相)、配電線までの距離、電気工事店の選定を済ませます。
- 2
2. 契約申込み(発電側+需要側)
2つの申込みと添付書類を揃えて提出します。両方が揃った時点で受付になります。
- 3
3. 送配電会社の技術検討・照会
図面や仕様の確認が入り、不備があれば差し戻されます。工事費負担金の案内が届きます。
- 4
4. 契約・工事・連系
負担金の入金、引込工事、計器の設置、連系日の調整を進めます。
必要書類(例)
| 書類 | 内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 契約申込書(発電側・需要側) | お客さま名義、住所、工事種別、供給方式、配線方式、契約受電電力、系統連系希望日など | 中部電力パワーグリッドのインターネット申込では、発電側申込と供給側申込を種別で選びます |
| 単線結線図 | 電気方式、接続位置、計量点、PCS、蓄電池、その他負荷設備の接続関係 | 関西電力送配電の要件。差分計量を希望する場合は別の資料が要ります |
| 引込付近図・配置図(平面図) | 蓄電池・PCS・受電設備の設置場所、引込経路 | 隣接区画に既契約がある場合は、フェンスの状況や公図・謄本が必要になることがあります |
| 蓄電池PCS仕様書・蓄電池システム仕様書 | PCSの定格出力と変換効率、蓄電池容量、充放電効率、制御方式 | メーカーの技術資料で代用できます。標準外の機器は資料を一から作ります |
| 蓄電池設備の特別措置に関する確認書 | 特別措置の適用を希望するかどうかにかかわらず提出 | 関西電力送配電・中部電力パワーグリッドは申込時に同時提出です |
| 出力制御機能付PCS等の仕様確認依頼書 | 出力制御機能とPCSの仕様の確認 | 送配電会社により名称と要否が違います |
書類名と様式は送配電会社ごとに違い、改訂もあります。必ず申込先の最新の様式で確認してください。
差し戻しを減らすコツ
- 高圧相当の蓄電池をPCSで49.5kWなどに制限して低圧で申し込む場合は、制限していることと制限値を申込みの連絡事項に明記します(関西電力送配電の案内)。
- 単線結線図と仕様書で、PCSの型式・容量・蓄電池容量が一致しているか、提出前に突き合わせます。
- 複数地点は共有の一覧表で、地点ごとに「発電側」「需要側」「添付書類」の提出日・受付日を管理します。
- 2026年4月から低圧蓄電池も需給調整市場に参加できるようになり申込みが増えているため、受付から回答までの期間に余裕を見ます。
料金の目安
mirAI assistの低圧蓄電所の申請代行は1地点5.5万円〜(税込)で、発電側・需要側の申込書、単線結線図、照会対応を含みます。複数地点はまとめてお見積もりします。
出典

